愛知県半田市 望洲楼

ペリー来航の時代より文人墨客に愛される臨海の老舗

 存在感のある風格をたたえた建物は、市の景観重要建造物に指定されている。 ペリーが来航した幕末、この地「亀崎」では酒造りが盛んで、千石船に酒をのせて江戸に出荷していた。そんな時代の安政2年(1855年)、四代目成田新左衛門が「中口屋」という屋号で開業。明治の初めに、現在の緑ゆたかな丘に屋敷が配された趣深い一帯が建造され、京都の書家「貫名海屋」宿泊の折に「望洲楼」という名を賜った。その後も福沢諭吉、田山花袋、柳田国男など名だたる文化人が訪れている。明治20年2月、天皇皇后両陛下が近隣の武豊での陸海軍の演習に行幸された際には御食事を担当し、六代目成田新左衛門が手押し車に料理をのせて武豊まで運んだと記されている。 建物は創業時の面影をいまに残す。入り組んだ木造階段と小庭、四季折々の陰影がもたらず情緒、吹き渡る海からの潮風。古き良き時代に思いを馳せ、タイムスリップしたひとときを満喫できる。 部屋は、衣浦の海を一望できる「月の間」や、鯉の泳ぐ池と庭を楽しむ「東の間」が人気。ほかに掘りごたつのある少人数向けの個室や、舞台のある大広間も。各部屋が階層になっており、その高低差の間を木製リフトで料理が運ばれるのも名物のひとつとなっている。

渡り廊下と小庭

東の間

全景 夜景

月の間

お食事

会席料理

鯛の兜焼

鯛鎌倉和え

飯蒸し

周辺観光のご案内

半田 山車祭り
半⽥市は、江⼾時代から醸造業や海運業などで栄え、商業や製造業を中⼼に発展してきた。例年春に開催される祭礼を中⼼に、300年の伝統をもつ豪華絢爛な”⼭⾞まつり”や、5年に⼀度、すべての⼭⾞が勢ぞろいする「はんだ⼭⾞まつり」は多くの⼈で賑わう。近年では、赤レンガなどの歴史的建築物を⽣かしたスポットやイベントが増え、新たな名物となっている。
http://handa-dashimatsuri.jp/

半田 赤レンガ建物
https://handa-akarenga.jp/

店舗情報

  • 所在地
    愛知県半田市亀崎町3-71
  • 営業時間
    午前11時30分~午後10時(ご予約にて)
  •  
    不定休
  • 問合・申込
    0569-28-1136
  • アクセス
    名古屋「栄」から車で40分 知多半島道路「阿久比インター」で降り15分 P20台完備
  • WEBサイト
    http://www.boshuro.com/akinai.htm