日本の料亭文化を、
未来の百年へ

『建物及び周辺施設等が百年以上の歴史』を持ち、
更に今も営業を行っている料亭同士が
ネットワークを組み、
古来からの日本料理を守り、
また、それぞれの家風や仕来りを
伝統継承しながら、これからも地域の老舗として
大いに飛躍すると共にお互いの交流や
国内外からの誘客を促進し
地方都市の活性化に資することを目的とします。

百年料亭ネットワーク 参画料亭一覧〈北より所在地順〉

百年料亭 ネットワーク 料亭 富士見館
津軽富士・岩木山を一望 館内に流れる川に野趣
青森県黒石市
料亭 富士見館

黒石城跡の御幸公園すぐ下に広がる緩やかな傾斜地に、緑豊かな景観の中にたたずむように建ち、自然の庭園の環境に共生する建物という風情さえうかがえる。
創業は明治28(1895)年。122年前から現在の地で営業を続けている。富士見館の名は、館内から一望できる秀峰、津軽富士・岩木山の雄姿に由来する。

百年料亭 ネットワーク 料亭 石川
料理、器にこだわり おもてなし154年の歴史
秋田県湯沢市
料亭 石川

文久3(1863)年創業。以来、154年の歴史を刻む。継続は力なり、で訪れる客は、荘厳な館構えの空気感や落ち着いた建物の歴史と風格に加え、多い冬で2メートルに達する豪雪に耐える5寸柱が支える安定感や重厚感を絶賛する。

百年料亭 ネットワーク 懐石料理 東洋館
文人が〝談論〟交わした館 杜の都一望し懐石料理
宮城県仙台市
懐石料理 東洋館

奥州の名将、伊達政宗のお膝元、宮城県仙台市から広瀬川を隔てた丘陵地の「東海道越路」と呼ばれた小高い丘に建つ。
明治40年に創業し、詩人・土井晩翠や哲学者・阿部次郎らが広瀬川の瀬音を聞きながら、俳人芭蕉を語り合い、談論に時を過ごした館である。

百年料亭 ネットワーク 四山楼
命名は伊藤博文初代首相 四季の郷土料理が自慢
山形県山形市
四山楼

「明治12年、山形を訪れた伊藤博文公(初代首相、当時は内務卿)が楼の二階から四方を見渡し、山々の美しさに感銘を受け、『四山楼』(しさんろう)と名付けていただきました」(おかみの柿本京子さん)。
東に蔵王、西に月山。四方の山は変わることなく、訪れる人たちを楽しませている。

百年料亭 ネットワーク 米沢牛・山懐料理 吉亭
最高級米沢牛と郷土料理 建物に「大正ロマン」
山形県米沢市
米沢牛・山懐料理 吉亭

上杉の城下町、山形県米沢市。上杉家の家老屋敷があった土地に、江戸時代末期に「津の国屋吉貞(よしてい)」の屋号で米沢織の織元を営んだのが始まり。
座敷の個室や茶の間、いろりなど和の雰囲気を中心にして、洋風のテーブル席があるなど、和洋折衷の文化が栄えた「大正ロマン」の空気を感じさせる。

百年料亭 ネットワーク 日本料理 行形亭
時代捉え〝らしさ〟守る 創業300年 伝統に立脚
新潟県新潟市
日本料理 行形亭

戸時代中期の元禄年間に創業。松林の中で茶店として始まり、日本料理店の姿に変わったのは江戸後期ごろと伝えられる。300年以上にわたり、新潟を代表する名店として、多くの食通をうならせてきた。
門を含む10カ所が平成12年、国有形文化財に登録された。

百年料亭 ネットワーク 料亭 鍋茶屋
古町花柳界と歩んだ歴史 国指定文化財の名館
新潟県新潟市
料亭 鍋茶屋

新潟市の繁華街、古町通8番町にほど近い店の名を冠した通りに鍋茶屋はある。弘化3(1846)年の創業以来、初代からの味と技、風格を受け継ぎ、古町花街と共に多くの文人墨客に愛されてきた。
初代店主、高橋谷三郎がすっぽん料理を始めたことが店名の由来。

百年料亭 ネットワーク 百年料亭 宇喜世
200年前からの口伝え 七転八起のだるま精神
新潟県上越市
百年料亭 宇喜世

今の仲町は江戸時代に田端町と呼ばれ、宇喜世はこの頃、魚の卸業だったようで、200年近く前からの営業が口伝えされるが、史料をさかのぼると、少なくても136年前の明治14(1881)年には創建されていたことが知れる。仲町通りに面した東門と大門通り沿いの北門は共に国登録有形文化財。地区を代表する歴史的景観資源でもある。

百年料亭 ネットワーク 磯料理 松月
御用邸料理人の系譜 富山湾の幸を提供
富山県富山市
磯料理 松月

創業は明治44年にさかのぼる。富山市岩瀬港町にある岩瀬の浜は、北前船が往来し隆盛を極め廻船問屋が軒を並べる町。粋な〝浜の旦那衆〟に引き立てられ、高級料亭としての風格を育み、その面影が随所に漂う。港町風情の岩瀬浜運河沿いを小路に入った閑静な中に、土塀と黒瓦が格式と格調を感じさせる重厚な建物が印象的だ。

百年料亭 ネットワーク 割烹 松本館
99畳の「鳳凰の間」 亭内さながら美術館
長野県松本市
割烹 松本館

明治23(1890)年の創業で、国宝松本城の三の丸総堀跡に建築された。
2階に99畳の大広間「鳳凰(ほうおう)の間」があり、中庭にせり出すように朱色の中華風の八角堂手洗棟があり、鳳凰の間を含む旧館建物と八角堂手洗棟が国の登録有形文化財に認定されている。

百年料亭 ネットワーク 伝統料亭 萬松館
四季折々の自然と日本料理 広大な庭園に純日本風建築
岐阜県岐阜市
伝統料亭 萬松館

四季が織りなす豊かな自然と純日本風の木造平屋建てのたたずまいが調和する、岐阜県最古唯一の伝統料亭「萬松館」。個室からの眺めとともに、旬の食材を巧みに使った料理はくつろぎと至福の時に浸れる。明治から大正、昭和、平成と伝統を紡ぎ、昭和天皇が来県の折にご宿泊されたのをはじめ、数多くの名士賓客が訪れた。

百年料亭 ネットワーク 臨水亭
不昧公が通った名店 〝宍道湖七珍〟が自慢
島根県松江市
臨水亭

明治23年創業。島根県松江市と出雲市にまたがる宍道湖に面している。庭園越しに宍道湖を眺め、スズキやウナギ、シジミといった「宍道湖七珍」を一堂に味わうことができる。スズキを出雲和紙に包んで蒸し焼きにする「スズキの奉書焼き」を復活させた店として、島根県の郷土料理を松江で最初に広めた店としても名高い同店。

百年料亭 ネットワーク 料亭 公楽
四国の玄関口 蔵カフェと杉の網代造り
香川県宇多津町
料亭 公楽

数寄屋造りの建物は築100年を越え、亭主の米崎彰洋さん(54)の祖父が戦後すぐに借り受け、料亭旅館を始めたのが最初。以来、創業から72年。
代表的造りは、大広間だった蔵カフェの天井の杉を使った総網代(あじろ)造り。庭の見える和室と少人数用の茶室のしつらえも荘厳な雰囲気が漂う。

百年料亭 ネットワーク 料亭 金鍋
「文明開化の味」伝承 八丁みその牛鍋
福岡県北九州市
料亭 金鍋

金鍋は明治初め、小倉港近くに九州初の牛鍋屋として誕生。小倉城に駐屯した歩兵連隊を中心に親しまれた。120年以上にわたり〝文明開化の味〟を今に受け継いでいる。明治28年に洞海湾の北岸、若松(北九州市若松区)に移転し料亭となる。当時の若松は石炭の積み出し港として活況を呈しており、金鍋も多くの客でにぎわったという。

百年料亭 ネットワーク 日本料理 筑紫亭
最高質の真ハモをしゃぶしゃぶで提供
大分県中津市
日本料理 筑紫亭

明治34年の創業。大正3年築の主屋と離れと塀は、国の有形文化財に登録されている。主屋は中庭を囲みロの字型になっていて数寄屋風の造作。2階に52畳の大広間と20畳の広間がある。
長い歴史の中で、福沢諭吉や前野良沢ら要人たちが料理を囲み、日本の将来を語り合った。

百年料亭 ネットワーク 料亭 一力
維新の息吹残る老舗 長崎ならでは卓袱料理
長崎県長崎市
料亭 一力

長崎県に通商を求め黒船が来航した頃の文化10(1813)年、大村藩士・山本保助が当時、毛皮商を営んでいた唐の陳健の屋敷を買い取り開業したのが料亭「一力」だ。
創業から200余年を超える老舗中の老舗。長崎が発祥とされる和、中華、阿蘭陀(オランダ)の「和華蘭(わからん)文化」が生かされた卓袱(しっぽく)料理が堪能できる。

百年料亭 ネットワーク 料亭 春海
「卓袱料理」高い評判 一品一品手作りで提供
長崎県長崎市
料亭 春海

長崎の食文化を代表する「卓袱(しっぽく)料理」が高い評判を呼ぶ名店。
創業は昭和2年。木々に囲まれ静かなたたずまいを見せる建物は明治40年、個人の邸宅として建てられたもの。幾度かの補修を経て、書院造りの端正な姿を今にとどめる。建物は2015年に登録有形文化財に指定された。

百年料亭 ネットワーク 料亭位置図