山形県米沢市 米沢牛・山懐料理 吉亭

最高級米沢牛と郷土料理 建物に「大正ロマン」

 上杉の城下町、山形県米沢市。上杉家の家老屋敷があった土地に、江戸時代末期に「津の国屋吉貞」の屋号で米沢織の織元を営んだのが始まり。平成元年に料亭として生まれ変わり、歴史ロマンと最上級の地元の味を提供している。「米沢の中でも、昔ながらの雰囲気を残している数少ない場所です。米沢の伝統的な牛と、郷土料理をぜひお楽しみください」と吉澤彰浩代表は語る。
 国の有形文化財に登録されている建物は大正8年に建てられた。座敷の個室や茶の間、いろりなど和の雰囲気を中心にして、洋風のテーブル席があるなど、和洋折衷の文化が栄えた「大正ロマン」の空気を感じさせる。米沢ではめずらしい3階建ての土蔵は、中に地下室があり、4階建てになっている。 昭和47年の映画「偲ぶ川」(東宝、熊井啓監督)の撮影にも使われた。
 庭園はさらに歴史が深く、江戸時代後期からの面影を残している。紅葉や雪景色など季節の移ろいを眺めることができ、樹齢300年を超える栗の老木は現在も秋に実がなり、運が良ければおかみが作った栗の渋皮煮で一服できる。
 提供する料理は日本三大和牛に数えられる米沢牛と、〝山のふところ〟米沢盆地の食材を使い懐石料理に準じた郷土料理「山懐料理」。名物のすき焼きは厳選した最高級黒毛和牛の特撰米沢牛霜降りロースを使用する。調理は関東風、関西風とは違ったいわば「吉亭風」。米沢牛のイチボ肉を炙った握り寿司は、特別注文の逸品。

国の有形文化財に登録されている建物は、大正8年に建てられた。和洋折衷の文化が栄えた「大正ロマン」を感じさせる。

米沢ではめずらしい3階建ての土蔵は、中に地下室があり、4階建てになっている。

江戸時代後期からの面影を残す庭園。写真の左には樹齢300年を超える栗の木。

座敷の個室や茶の間、いろりなど和の雰囲気を中心に、大正浪漫を感じさせるモダンな椅子席もある。

お食事

特撰米沢牛霜降ロースを使用した、吉亭のすき焼き。創業当時からの、機屋の旦那衆が愛した伝統の味。

〝山のふところ〟米沢盆地の食材を使い懐石料理に準じた郷土料理「山懐料理」。

ちょっと贅沢に、昼の膳「牛ずくし」。

米沢牛のイチボ肉を炙った握り寿司。ここでしか食べられない逸品。

周辺観光のご案内

上杉神社
上杉神社は、明治9年、上杉謙信を祭神として建立。今でも米沢市民の心の支えとなっていて、初詣やお宮参り、結婚式や安全祈願など、四季を問わず多くの市民が訪れる。

米沢上杉まつり
米沢上杉まつりは、藩祖上杉謙信の上杉神社と米沢藩初代藩主景勝、9代藩主治憲(鷹山)を合祀する松岬神社の春の例大祭に合わせて、全市民を挙げて行う米沢に春を告げるまつり。上杉行列と川中島合戦がフィナーレを飾る。
http://uesugi.yonezawa-matsuri.jp/

店舗情報

  • 所在地
    山形県米沢市門東町1-3-46
  • 営業時間
    午前11時30分~午後3時 午後5時~午後9時
  •  
    不定休※お座敷個室などは要予約
  • 問合・申込
    0238-23-1128
  • アクセス
    JR米沢駅から車で約10分
  • WEBサイト
    http://www.yoshitei.co.jp/