富山県富山市 磯料理 松月

御用邸料理人の系譜 富山湾の幸を提供

 創業は明治44年にさかのぼる。富山市岩瀬港町にある岩瀬の浜は、北前船が往来し隆盛を極め廻船問屋が軒を並べる町。粋な〝浜の旦那衆〟に引き立てられ、高級料亭としての風格を育み、その面影が随所に漂う。
 港町風情の岩瀬浜運河沿いを小路に入った閑静な中に、土塀と黒瓦が格式と格調を感じさせる重厚な建物が印象的だ。
 御用邸料理人の系譜を継ぎ、地魚の鮮度を最大限に生かした四季の料理を提供している。富山湾沖合約30分の近海で躍り跳ねる活きの良い魚を厳選。鮮度を落とさずに調理する。その時季にその魚、食材の味が最も活きる料理法で提供するのが同店の変わらぬ信条だ。
 中でも富山県名産の白えびを使った料理は絶品。評判を聞き全国から来店するほどの名物だ。タイを丸ごと一匹使った「大名椀」、1個の団子に200匹のエビを使って作られる「白えび団子」などは、祝いの席に欠かせないものとなっている。
 館内は「和の宴」と、旦那衆の厳しい目にかなった重厚な造り。落ち着いたたたずまいの玄関がもてなす。
 100人以上が集う宴会ができる大広間の長押は、長さ約10メートルの継ぎ目なしのスギの一本木。欄間は、古都・京都慈光院を彷彿させる。中広間の松竹梅の欄間には障子に影絵が施されている。情緒ある庭園景色は、最高の料理にさらなる彩りを添える。
 同館4代目・黒田睦雄亭主は「選び抜いた魚を四季の料理法と、料理を引き立てる地酒を吟味。膳部のしつらえを凝らしてご提供しています」と話す。

明治44年創業。廻船問屋が軒を並べる町に、土塀と黒瓦が格式と格調を感じさせる重厚な建物。

大広間

松竹梅の欄間

大広間の長押は、長さ約10メートルの継ぎ目なしのスギの一本木。

松月の庭園

お食事

富山湾でとれる海の幸を、存分に堪能できる老舗の料亭。

富山名産の白えび。透明で美しい姿から「富山湾の宝石」と呼ばれている。

タイを丸ごと一匹使った大名椀。

富山県名産の白えびを使った白えび団子は、祝いの席では欠かせない。

周辺観光のご案内

路面電車
富山市中心部は、路面電車などの電車が縦横無尽に走る「鉄道のまち」。鉄道好きの間でも知られた屈指の「電車」スポット。懐かしいデザインの電車から最新機能の電車まで、4路線が走っている。
https://www.chitetsu.co.jp/english/jp/trams/

松川の遊覧船
富山市には、運河をめぐるクルーズや、町の中心部を流れる松川の遊覧船がある。川沿いに約2.5キロにわたって桜並木が続き、満開の桜の下を遊覧船が行き交う風景は風情があり、日本さくら名所100選に選定されている。
http://matsukawa-cruise.jp/

店舗情報

  • 所在地
    富山県富山市岩瀬港町116
  • 営業時間
    午前11時~午後9時
  •  
    不定休
  • 問合・申込
    076-438-1188
  • アクセス
    JR富山駅から車で約15分
  • WEBサイト
    http://syougetsu.com/