山形県山形市 四山楼

命名は伊藤博文初代首相 四季の郷土料理が自慢

 「明治12年、山形を訪れた伊藤博文公(初代首相、当時は内務卿)が楼から四方を見渡し、山々の美しさに感銘を受け、『四山楼』と名付けていただきました」と柿本京子おかみ。東に蔵王、西に月山。四方の山は変わることなく、訪れる人たちを楽しませている。
 四山楼のもう一つの魅力は、書院造りの蔵座敷。30畳の広さがあり「最も人気があるお部屋で、ここから予約が埋まっていきます。山形は芸妓、舞子の文化が続いており、お席に花を添えてくれております」と柿本おかみ。
 その伝統と風情を「一生の思い出」にしようと、結婚披露宴の場として選ぶ人も多く、古式にのっとり行われる三々九度、庭園での記念撮影や大広間での披露宴は家族や友人の記憶にも残るだろう。
 山形は自然に恵まれ、四季を通して郷土料理があるのが特長といわれる。季節の食材や山形が誇る肉や魚、野菜などの素材が料理人の手によって「四山楼でしか味わえない」料理となって供される。
 春は山菜汁、夏はくじら汁、秋は芋煮。冬は納豆汁やどんがら汁で季節を感じることができる。くじら汁はジャガイモやタマネギ、絹サヤなどの夏野菜を加える。体力を消耗しやすい夏場の栄養補給に欠かせない料理だという。納豆汁は厳しい冬の寒さで凍えた体を温め、どんがら汁は寒ダラのうまさを余すところなく味わわせてくれる。

もっとも人気がある書院造りの蔵座敷。30畳の広さがあり、ここから予約が埋まっていく。

伊藤博文公が眺めた庭。四方を見渡し、山々の美しさに感銘を受けて「四山楼」と名付けた。

140余年前、歴史を語る重厚な蔵座敷。

古式にのっとり行われる三々九度。その伝統と風情を「一生の思い出」にしようと、結婚披露宴の場として選ぶ人も多い。

120名利用可能な大広間。ゆったりと落ち着いた個室で料理をいただく。

お食事

郷土料理とあわせた、四山楼ならではの会席膳。

お得なコース料理は8,000円~。いずれのコースも様々な用途で利用できる。

四山楼名物『すじこの粕漬け』。おいしさが凝縮された濃厚なすじこに、芳醇な香り。

周辺観光のご案内

宝珠山立石寺
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」。1689年おくのほそ道をたどり、山寺を訪れた松尾芭蕉の句。1,000段の石段を登り切ると、五大閣からの絶景を楽しめる。
http://www.rissyakuji.jp/

文翔館
「文翔館」(旧県庁舎及び県会議事堂)は、大正5年に建てられた英国近世復興様式のレンガ造りの建物。大正初期の洋風建築を代表する貴重な遺構として、昭和59年、国の重要文化財に指定された。大正の古き良き時代の薫りを今に伝え、自由に見学することがでる。
http://www.gakushubunka.jp/bunsyokan/

店舗情報

  • 所在地
    山形県山形市七日町2-6-4
  • 営業時間
    正午~午後10時 不定休
  • 問合・申込
    023-622-0043
  • アクセス
    JR山形駅から車で約10分
  • WEBサイト
    http://www.shisanro.jp/