島根県松江市 臨水亭

不昧公が通った名店 〝宍道湖七珍〟が自慢

  明治23年創業。島根県松江市と出雲市にまたがる宍道湖に面している。庭園越しに宍道湖を眺め、スズキやウナギ、シジミといった「宍道湖七珍」を一堂に味わうことができる。
 スズキを出雲和紙に包んで蒸し焼きにする「スズキの奉書焼き」を復活させた店として、島根県の郷土料理を松江で最初に広めた店としても名高い同店。老舗ながらも、ランチは2500円から、夜は6000円~2万円で懐石料理を楽しむことができる。松江の伝統文化を守り継ぐ一方、大広間を使ったジャズコンサートの実施や特産のシジミを使ったカレーなど新しい試みも行っており、「伝統」を守りながらも「新しさ」を融合させた松江の魅力を広く発信している料亭だ。今後も茶の文化や江戸時代からの歴史を取り入れた、新たな取り組みを展開していく。
 建物は、松江藩の御用商人の邸宅を料亭にしたもので、江戸時代は松平家によって藩の御用地として使われていたとされる。2階の大広間の欄間に白菊や雁のくぎ隠しの彫金、庭園には、殿様が立ったまま手を清めることができるよう設計された腰高のつくばいなど、歴史の面影が随所に。茶人で食通としても知られる出雲松江藩の第7代藩主、不昧公こと松平治郷がよく訪れ、正月には必ず立ち寄ったと伝えられている。
 また、近くには国宝・松江城をはじめ、北側湖畔に面した温泉地「松江しんじ湖温泉」や、文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)もこよなく愛し、日本夕日百選の一つである宍道湖に沈む夕日など見どころも豊富だ。

建物は松江藩の御用商人の邸宅を料亭にしたもので、江戸時代は藩の御用地として使われていた。

2階の大広間は欄間に白菊や雁のくぎ隠しの彫金が施されている。

庭園は、殿様が立ったまま手を清めることができるよう設計された腰高のつくばいなど、歴史の面影が随所に。茶人で食通としても知られる出雲松江藩の第7代藩主、不昧公こと松平治郷がよく訪れ、正月には必ず立ち寄ったと伝えられている。

庭園のすぐ先は、宍道湖に注ぐ大橋川。

お食事

2,500円(税別)のランチ。前日までの予約で気軽に利用できる。

特産のシジミを使ったカレーなど新しい試みも行っており、今後も茶の文化や江戸時代からの歴史を取り入れた、新たな取り組みを展開していく。

スズキを出雲和紙に包んで蒸し焼きにする「スズキの奉書焼き」。

周辺観光のご案内

松江城
松江のシンボル松江城は、全国で現存する12天守のうち、国宝の一つで唯一の正統天守閣ともいわれている。最上階の望楼まで登ると、松江市街や宍道湖が一望できる。
http://www.matsue-tourism.or.jp/m_castle/

松江しんじ湖温泉
松江しんじ湖温泉は、宍道湖に面した温泉街。効能豊富な豊富に湧き出す77度の天然温泉と、四季折々に変化する宍道湖の眺望を楽しむことができる。
http://www.matsue-yado.com/spa/

店舗情報

  • 所在地
    島根県松江市末次本町13
  • 営業時間
    午前11時~午後2時 午後5時~午後9時
  •  
    無休
  • 問合・申込
    0852-21-4839※予約制
  • アクセス
    JR松江駅から車で約8分
  • WEBサイト
    https://rinsuitei.com/