山形県山形市 料亭 亀松閣

明治天皇をもてなした老舗で味わう山形の京懐石

 明治14年(1881)明治天皇が山形行幸の折、行在所(宿泊施設)として新築され、その後明治17年(1884)国分寺薬師堂の東方(今の千歳公園)に移され亀松閣と名づけられた。その後民間に払い下げられ、「料亭亀松閣」として営業を開始。戦時中も料亭としては山形市内でただ一軒営業を許されており、今も建設当時の趣を残す空間で舞子さんと芸妓さんを座敷に呼んで伝統芸能に触れることができるなど、山形の歴史を感じさせる貴重な存在となっている。 風格のある建物の内部は全室個室。どの部屋からも庭の景色が楽しめ、春の桜はとくに見事。明治天皇が滞在された際に朝礼で使われた玉座の間が、今は「あやめの間」として使われており、陛下をもてなした部屋で食事ができるのは全国でも大変めずらしく、接待などに重宝されている。 現在4代目となる板長が作るのは、先代板長の流れを汲んだ京懐石。京都で学んだ懐石料理の技法と、山形の素材を見事に融合させている。地元山形の食材にこだわり、庄内産の季節ごとの鮮魚ほか、肉は柔らかくて濃厚な旨みを持つ山形牛のリブロースを使用。ほかにも紅花、赤根ほうれん草、蔵王かぼちゃなど、山形ならでの食材をふんだんに使った繊細な料理が楽しめる。また、 料理長こだわりの本マグロで握る「本マグロ寿司」は隠れた名物で、夜の10,000円以上の懐石で味わうことができる。 味はもちろんのこと、まずは目で味わっていただけるようにと、盛り付けにも気を配る。器を客に合わせて選ぶなど、心のこもったもてなしを心がけている。由緒正しい料亭でありながら、東北ならではの素朴であたたかいもてなしが息づいている一軒だ。

玄関

あやめの間

梅の間からの眺め

五月の間

山形舞子・芸妓を座敷に呼んで伝統芸能に触れることができる。

お食事

夜の懐石 スタンダードコース

庄内産の鮮魚や山形牛のリブロース

料理長こだわりの本マグロで握る『本マグロ寿司』

山形ならでの食材をふんだんに使った繊細な料理

周辺観光のご案内

出羽国分寺薬師堂
亀松閣の隣に建つ出羽国分寺薬師堂は聖武天皇の創建。天平13年(741年)の昔、諸国に詔命を発し、国毎に国分寺を建てたのが始まり。現在の金堂は明治44年の大火により類焼し翌年真言宗の宝憧寺本堂を移して建てられたもの。薬師公園内にあり市民いこいの場所となっている。毎年5月8日から10日に行なわれる例祭は植木市として有名。

山形縣護國神社
山形縣護國神社は明治2年創建。約140年の歴史の中、境内地の変更や名称変更を経て、 現在の姿になったのは平成6年のこと。今では初詣に13万人を超える人々が訪れる山形の代表的な社となった。
http://yamagataken-gokokujinja.jp/

店舗情報

  • 所在地
    山形県山形市薬師町2-8-81
  • 営業時間
    昼の部 : 午前11時30分~午後2時30分 夜の部 : 午後4時30分~午後10時
  • 定休日
    毎週水曜日 夏期休暇(2018年8月13日~2018年8月14日)
  • ※予約状況によっては水曜日営業もございます。
  • 問合・申込
    023-631-3644
  • アクセス
    JR山形駅東口から車で10分 JR北山形駅東口から車で5分