長崎県長崎市 料亭 春海

「卓袱料理」高い評判 一品一品手作りで提供

 長崎の食文化を代表する「卓袱料理」が高い評判を呼ぶ名店。板前が腕を振るう市内の他の料亭とは一線を画し、女性スタッフがもてなしの心を込めて一品一品手作りする。家庭的でぬくもりのある味わいが多くのファンを魅了する。
 「お鰭をどうぞ」松本雛子おかみのあいさつで始まる卓袱料理。「季節の素材を大切にし、水や調味料も吟味しています。体に優しく安心して召し上がっていただけるものを提供することを心掛けています」と話す。
 創業は昭和2年。木々に囲まれ静かなたたずまいを見せる建物は、明治40年に個人の邸宅として建てられたもの。幾度かの補修を経て、書院造りの端正な姿を今にとどめる。建物は2015年に登録有形文化財に指定された。
 広間のほか、松の間、池の間、五月の間、月の間と、どの部屋からも手入れの行き届いた、四季折々の風情を織りなす庭が望める。とりわけ、庭と池に面した角部屋の「池の間」からの夜の眺めが趣深く美しい。
 国宝建築「大雄宝殿」「第一峰門」を持つ崇福寺や、〝ぎおんさん〟の呼び名で親しまれる八坂神社にほど近い。徒歩圏内には、かつてオランダ貿易が行われた「出島」や長崎県美術館、眼鏡橋、思案橋など観光名所も多い。
 日本酒プロデューサー、故・関矢健二氏による同店オリジナル冷酒「花づつみ」と手作りの卓袱料理を味わいながら、異国情緒あふれる長崎の風情を心ゆくまで堪能したい。

書院造りの端正な姿を今にとどめる、木々に囲まれ静かなたたずまいを見せる建物。2015年に登録有形文化財に指定された。

池の間。庭と池に面した角部屋の部屋。夜の眺めが趣深く美しい。

どの部屋からも手入れの行き届いた、四季折々の風情を織りなす庭が望める。

お食事

家庭的でぬくもりのある「卓袱料理」が高い評判を呼ぶ名店。女性スタッフがもてなしの心を込めて一品一品手作りする。

素材をいかして、体に優しく安心して召し上がっていただけるものを提供。

日本酒プロデューサー、故・関矢健二氏による同店オリジナル冷酒「花づつみ」。

周辺観光のご案内

長崎くんち
「長崎くんち」は、380年の伝統を持つ、諏訪神社の祭礼行事。奉納踊は国指定重要無形民俗文化財に指定されている。勇壮華麗な演し物にアンコールを意味する「モッテコーイ」のかけ声が響く。毎年10月7日から10月9日までの3日間、町を挙げて開催される。
http://nagasaki-kunchi.com/

長崎の夜景
長崎の夜景は、神戸、札幌と共に「日本新三大夜景」に選ばれている。稲佐山から眺める夜景は「1,000万ドルの夜景」と称されるほど美しく、床に散りばめられた照明による光の空間が、ロマンティックな雰囲気を演出している。

店舗情報

  • 所在地
    長崎県長崎市鍛冶屋町7-48
  • 営業時間
    正午~午後3時 午後6時~午後9時30分
  • 問合・申込
    095-822-0228
  • アクセス
    JR長崎駅から車で約10分
  • WEBサイト
    http://www.ryoutei-harumi.jp/